「咽喉」とは、のどの奥の咽頭と、のど仏周辺の喉頭のことで、耳鼻咽喉科では耳・鼻・咽喉に口の中の口腔を合わせた部分を専門的に診療しています。

口腔や咽喉は食事や呼吸、会話といった重要な機能に関わっているため、ちょっとした不調でも生活や健康に大きな支障を生じることがあります。

少しでも違和感がある時は、我慢したり放置するのではなく、早めに診断を受けましょう。

くち・のどに起こる主な症状

  • 口内炎
  • 口が乾く・ドライマウス
  • のどの痛み
  • のどの違和感・異物感
  • のどの乾燥
  • いびき
  • 舌のただれ・しみる
  • のどの腫れ
  • 飲み込みにくさ
  • 声のかすれ、声がれ、声が出ない など

くち・のどの主な病気

口内炎

口内炎は、頬の内側や歯ぐきなどの粘膜にできる炎症の症状です。
免疫力や疲労が原因といわれる「アフタ性口内炎」、ウイルスなどが原因といわれる「ウイルス性口内炎」、刺激が原因といわれる「カタル性口内炎」などの種類があります。

また、頻度は少ないですが、治りにくい口内炎と思っているケースの中には、初期の口腔がんや舌がんのこともあります。原因や症状によって治療法が異なりますので、口腔内に異常を感じたらまずはご相談ください。

味覚障害

食べ物の味が分からなくなったり、鈍くなることを味覚障害と言います。特定の味が分からない、何も食べていないのに変な味がするといった症状のこともあります。
原因として多いものには、亜鉛欠乏症によるものが挙げられ、治療には亜鉛剤の服薬を行います。

味が感じられなければ食事が楽しめなかったり、家族から料理の味付けについて指摘を受けるといった悩みが生じるため、その方に合った迅速な治療が望まれます。諦めかけている方も改善する可能性は十分ありますので、一度ご相談ください。

舌痛症

舌痛症になると、舌にヒリヒリとした痛みやしびれた感じが慢性的に生じ、眠る前にひどくなることもあります。発生する部位は舌の先や縁に多く、舌の奥や中央が痛むこともあります。

舌の表面には外見上異常がないのが特徴です。人によっては入れ歯や歯列矯正具などの物理的な刺激によって痛みが出たり、歯の治療に用いる金属のアレルギーが原因になっていることもあります。

味覚変化を伴っている場合には、血液中の亜鉛欠乏が一因となっている場合もあります。更年期の女性に多いことから、ホルモンのアンバランスや自律神経の変調との関係も調べられています。

咽頭異常感

のどに違和感(異物感)がある、すっきりしないなど、のどに異常感を訴えて受診される方は少なくありません。考えられる病気の一例には、慢性の咽頭炎や扁桃炎、喉頭炎のほか、喉頭がんや咽頭がんの初期症状というケースもありますので、早めに診察を受けることをおすすめします。

また、胃食道逆流症や、加齢によるのど粘膜の分泌低下によって違和感が生じる場合もあります。そのほか、原因がなくてものどに異物感を感じる咽喉頭異常感症という心身症の一種もあります。

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